クリーム
このページでは、化粧品の剤型のひとつ「クリーム」について紹介しています。非常に多くの種類が製造されているクリームですが、どのような特徴を持つのか、また種類や配合されている成分、製造方法などについてまとめました。
OEM化粧品の剤型「クリーム」とは
クリームの特徴
化粧品においてクリームは多く製造されている種類のひとつで、化粧品として欠かせないアイテム。洗顔やマッサージ、クレンジング、日焼け止め、シェービング用などさまざまなニーズに応じた製品が製造されています。
その種類は非常に多岐にわたっていますが、乾燥した肌に水分や潤いを与え、保湿や柔軟機能を与えることがクリームの大きな役割となっています。
クリームの種類
クリームはさまざま種類があり、使用部位によっても分類されます。ここでは「フェイスクリーム」「ハンドクリーム」「ボディクリーム」という分類について見ていきましょう。
フェイスクリーム
その名の通り、顔に使用するために作られたクリームです。人の顔は他の部位と比較すると皮膚が薄いため、刺激に弱いといった特徴があることから、低刺激の製品が作られています。さらに、浸透性や使用感などについても重視して選ぶという人も多くいるため、成分処方については慎重に決定していくことが求められます。
また、フェイスクリームの特徴として、成分にこだわって作られている分価格も高めになる傾向があります。
ハンドクリーム
乾燥や手荒れが気になる時に多く用いられるクリームです。手は皮膚が厚くなっているために基本的には外部からの刺激に強いという特徴がありますが、水仕事や手洗いなどの影響によって乾燥しやすいという傾向があります。
ハンドクリームには耐水性やカバー力を高めて皮膚を守ることが求められますので、油分が多めに配合されている製品が多く見られます。
ボディクリーム
全身を乾燥から守るために塗布するためのクリームです。顔よりも皮膚が厚い部位に使用するものの、服と擦れるなどによって刺激を受けやすく、乾燥してしまっている部分をカバーすることが求められます。
ボディクリームの特徴としては、衣服と触れる部分に塗布するためベタつきの少ない製品が求められることから、フェイスクリームやハンドクリームと比較すると油分の配合が少ない傾向があります。
クリームの配合成分
クリームに配合されている成分としては、ミネラルオイル(鉱物油)やワセリンなどの油分と水に加えて、これらを混ぜ合わせるために必要な乳化剤や保湿剤、防腐剤、香料などが挙げられます。
また、前述の通りクリームの種類にはさまざまなものがありますが、例えばハンドクリームの場合に配合されている成分としては、尿素やビタミンA、ビタミンE、セラミド、グリセリン、シアバター、ワセリン、プラセンタエキス、ヒアルロン酸などが用いられている場合が多いようです。特に尿素が配合されているハンドクリームが多く製造されていますが、この尿素は肌の水分を守り、潤いを保つという点が期待される成分。余分な角質を取り除き、肌を滑らかにするといった効果も期待できるため尿素が配合されることが多くなっています。
クリームの製造方法
クリームを製造する際には、水分と油分を使用するために、乳化剤を使った乳化技術が活用されています。攪拌機を使用してバルクの製造を行った後、バルクを冷却してから充填機に移し、容器への充填が行われます。
OEM製造会社の選び方
OEM製造会社を選ぶ際には、ニーズに合った製品を作るための「処方開発力」、また「製造設備」が充実していること、また高い品質を持つ製品を作れる「品質管理」といった点を重視して選定すると良いでしょう。
また、OEM製造会社によっては得意な剤型や対応できない剤型があります。そのため、どのような剤型に対応しているのかを十分に調査した上で、要望に合った製品を提供できる会社を選んでください。